ねことにんげん

ミルキー=ママノアージと申します。日常、猫話、アートや映画やカルチャー系の雑記もあり。美容も好きです。ストレスは書いて解消するタイプ。

#BLM

Netflixで『13TH』というのを見ました。
いま世界で取り沙汰されている黒人差別問題の歴史と根底について語られる映画です。
実際の写真や動画も使われているショッキングなシーンもありましたが、見て良かったと思います。アメリカの政治の裏など(どこまで信じていいかわかりませんが…)も学べてとても勉強になりました。


でも、自発的に見たわけではないんです。
一緒に住んでいる彼が「これ見るよ」と言って、突然再生されました。

彼はアメリカ人なので何か思うところがあって見せたいのかなと思い、最後まで自分なりに考えながら観賞しました。
観賞直後、彼は「ハイ、こんな感じ」と。

え、軽くない…??
この問題をそんなノリで済ます?こっちはトラウマになりそうな映像も我慢して見たのに?
彼曰く、見るべきだと思っただけ、話題にしたいとかではない、とのことで。

話す気もないならこんな重たいものを突然ぶっこんでくるな、というのが正直なところです。


しかし以前、黒人の友人と話したとき、黒い肌であることを「呪い」と表現したことがあります。普段はけして黒人としてのアイデンティティに言及しませんが、酔ったときに一度だけそう言いました。
私は今でもその言葉が胸に刺さっています。
自分を生まれながらに呪われているなんて、恥の多い人生を生きてきた私でも思ったことがありません。

『Help』『最強のふたり』『ドライビング・ミス・デイジー』『グリーン・ブック』といった異人種の友情がテーマの映画は、好きでよく見てましたが、これらの映画は理想であって
実話でもごく稀だからこそ映画の原案になっているんだ、事実は、描かれなかったバッドエンドルートの方がほとんどなんだと気づかされました。


友人は、普通に接してくれたらそれでいいと言います。
『13TH』の中の彼らも、同じ事を言っていました。
BLMはとても大きなムーブメントになっているけれど、個人としての問題解決の答えは"普通"でいいのかもしれない…
と、考えさせられた一晩でした。

彼らの母国アメリカが、黒人だけでなくすべての有色人種にとっても"自由の国"になることを願っています。

#BlackLivesMatter